「ジェルネイルの検定、初級・中級・上級って何が違うの?いきなり中級から受けたらダメなのかな…」
ネイリストを目指して調べ始めると、多くの人がここでつまずきます。JNAジェルネイル技能検定は3段階に分かれていて、受験資格も試験の中身も級ごとに違うからです。
先に結論をお伝えします。受ける順番は初級→中級→上級で固定されていて、飛び級はできません。つまり、まずは初級に申し込めば大丈夫。
この記事では3つの級の違いを表で整理し、実技で実際に何をするのか、そして申し込む前に知っておきたい制度までまとめました。
ジェルネイル技能検定はJNAが主催する資格
正式名称は「JNAジェルネイル技能検定試験」。NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催しています。お客様が安心して施術を受けられるよう、安全で衛生的なジェルの知識と技術を確認する試験です。
よく混同されるのが「ネイリスト技能検定試験」(JNEC主催・1〜3級)。こちらは公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する別の試験で、1級・2級・3級の3段階です。ジェルの技術を証明したいならJNA、と覚えておくとよいですよ。両方を取る人も珍しくありません。
初級・中級・上級の違いを表で比較
| 初級 | 中級 | 上級 | |
|---|---|---|---|
| 受験資格 | 義務教育を修了している方 | 初級合格者のみ | 中級合格者のみ |
| 試験内容 | 筆記+実技 | 筆記+実技 | 実技のみ |
| 受験料 | 9,900円(税込) | 13,200円(税込) | 16,500円(税込) |
| 問われる力 | ネイルケアの基礎とジェルの基本 | サロンワークで通用する応用 | スペシャリストとしての高度な技術 |
初級の合格基準は、筆記・実技とも100点満点中80点以上。8割と聞くと高く感じますよね。ただ裏を返せば、決められた手順を落とさずにやれば届く試験でもあります。
なお合格率は、JNAの公式サイト上では公開されていません。ネットで見かける数字は出典がはっきりしないものもあるので、参考程度にとどめておきましょう。
初級:受験資格のハードルがいちばん低い
初級の受験資格は「義務教育を修了している方」だけ。スクールに通っていなくても、サロン勤務の経験がなくても申し込めます。
実技は2つの課題に分かれます。第1課題は30分で、両手10本のネイルケア(手指消毒・ファイリング・キューティクルクリーンまで)。第2課題は60分で、左手5本にポリッシュの赤、右手5本にジェルの赤、右手中指にジェルアートを仕上げます。
第1課題は、いわゆる下準備そのもの。ここが甘いと第2課題のジェルの持ちにも響きます。手順はジェルネイルの下準備(プレパレーション)のやり方で詳しく解説しています。
中級:初級合格者だけが受けられる
中級は初級に合格していないと申し込めません。JNAのQ&Aでも「2つの級を同時に受験することはできません」と明記されています。オフィシャル会場(6月・12月)で受ける場合、初級に合格してから中級までは最短でも半年空くことになります。
実技は第1課題が30分(左手5本のネイルケアとカラーリング)、第2課題が75分。第2課題では左手5本のジェルフレンチカラーリング、右手1本のジェルオフ、右手5本のうち4本にジェルグラデーション、中指1本にジェルイクステンション(ジェルで長さを出す技術)を行います。
ジェルオフが課題に入っているのが中級の特徴。削りすぎず、残しすぎずの加減が採点されます。基本の手順はジェルネイルのオフのやり方にまとめました。
上級:筆記なし。実技75分の勝負
上級は中級合格者のみが対象で、筆記試験はありません。実技75分で5本を仕上げます。
- 右手の人差指・中指:ジェルクリアスカルプチュア(ジェルで人工の爪を作る技術)
- 右手の薬指:ジェルチップオーバーレイ+デザイン
- 左手の中指:ジェルチップオーバーレイ
- 左手の薬指:ジェルチップオーバーレイ+フレンチカラーリング
5本すべてが長さ出し系の課題です。1本15分の計算になるので、時間配分を体に入れておかないと最後の1本が間に合いません。
受ける順番は初級→中級→上級で固定
- 初級を受ける(受験資格の制限はほぼなし)
- 初級に合格したら中級を受ける
- 中級に合格したら上級を受ける
「もう実力があるから中級から」は制度上できません。そこは割り切って、初級の申込ボタンを押してしまうのが早道です。
申し込む前に知っておきたい3つのこと
1. 試験は年2回、6月と12月
JNA主催のオフィシャル会場での試験は、毎年6月と12月の年2回です。直近では2026年12月5日(土)に初級、12月6日(日)に中級と上級が予定されています。会場は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区。
2. JNA認定校なら随時受けられる
JNA認定校には「自校開催制度」があり、在校生と卒業生は年間を通して受験できます。2025年の実績は全国2,775回・16,934名。「6月と12月を逃したら半年待ち」を避けたい人にとっては、認定校かどうかがスクール選びの判断材料になります。
3. 実技・筆記の免除制度がある
- 初級:「JNAネイリスト技能検定国際試験3級以上」または「JNEC主催 ネイリスト技能検定試験3級以上」を持っていると、実技の第1課題(ネイルケア)が免除
- 中級:「JNAネイリスト技能検定国際試験2級」または「JNEC主催 ネイリスト技能検定試験2級以上」を持っていると、実技の第1課題が免除
- 初級・中級:直近2回で「筆記試験のみ合格」だった場合、次の試験は筆記が免除
JNECの級を先に取っておくと、ジェル検定の負担が減る作りになっています。免除を使うには申込時に合格認定番号の入力が必要なので、番号は控えておいてくださいね。
2027年12月からルールが変わります
JNAは2026年4月に制度変更を発表しました。第37回(2027年12月)試験から、オフィシャル会場の実技は「JNEC認定モデルハンド持参のみ」になります。ジェル硬化用のライトもコードレスタイプ(充電式)のみに変更。
ただし第37回と第38回(2028年6月)は猶予期間として、有線のライトも使用できます。これから道具をそろえる人は、ライトを買うときにコードレスかどうかを見ておくと後がラクですよ。
よくある質問
Q. 初級だけ持っていても就職に役立ちますか?
A. 役立ちます。求人票に「ジェル検定初級以上」と書かれているサロンは珍しくありません。ただし初級はあくまで基礎ができている証明。単価の高いサロンでは中級以上を求められることもあります。
Q. 独学でも初級に合格できますか?
A. 筆記は市販のテキストで対応できます。難しいのは実技のほう。テーブルセッティング(道具の並べ方)や時間配分は、自分ではなかなか判断できない部分です。一度は人に見てもらう機会を作りましょう。
Q. モデルは必ず必要ですか?
A. 現在は「モデル同伴」と「JNEC認定モデルハンド持参」のどちらかを選べます。モデルの都合がつかない人でも受験できるようになりました。
まとめ
- ジェルネイル技能検定はJNA主催。初級・中級・上級の3段階
- 受験資格は初級だけ制限がほぼなく、中級は初級合格者、上級は中級合格者のみ
- 受ける順番は初級→中級→上級で固定。飛び級はできない
- 上級だけ筆記がなく実技のみ。受験料は9,900円〜16,500円
- オフィシャル会場は年2回(6月・12月)。JNA認定校なら随時受験できる
迷ったら、まず初級に申し込んでしまうのがいちばん早いです。順番が決まっている以上、スタート地点は全員同じですから。
そもそもネイリストという仕事が自分に合うか迷っている段階なら、ネイリストに向いている人の特徴5つもあわせて読んでみてください。
※試験日程・受験料・試験内容は2026年8月時点の公表情報です。最新の要項は日本ネイリスト協会(JNA)の公式サイトで必ずご確認ください。


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