「ネイリストって、好きなことを仕事にできて楽しそう」
そう思って調べていくと、今度は「離職率が高い」「手荒れがひどい」という言葉が出てきて、不安になりますよね。
現役ネイリストのayaです。まわりを見ていると、1年以内に辞めた人と、10年続けている人にはっきり分かれます。その違いは、器用さでもセンスでもありませんでした。
この記事では、ネイリストのやりがいと大変なことを正直に書きます。そのうえで、辞める人と続く人の違い、働き始める前にできる準備までまとめました。
ネイリストのやりがい3つ|お金以外に得られるもの
1. 目の前でお客様の表情が変わる
施術前は「爪がボロボロで恥ずかしくて」と手を隠していた方が、仕上がった瞬間に自分から手を広げて眺め始めます。この変化を2〜3時間のうちに見られる仕事は、そう多くありません。
2. 上達が数字になって返ってくる
入りたてのころは、片手を塗り終えるだけで時間がかかります。それが半年後には、フルカラー1本を時間内に仕上げられるように。施術時間・リピート率・指名の数と、上達が目に見える形で残ります。
3. 働き方をあとから選び直せる
サロン勤務、面貸し、自宅サロン、出張ネイル。技術が身についていれば、結婚や出産のあとに形を変えて戻ってくる人もいます。1日の働き方のイメージはネイリストの仕事内容と1日の流れで解説しています。
ネイリストの大変なこと4つ|先に知っておきたい現実
1. 手荒れとの付き合いが続く
消毒用アルコール、リムーバー(ジェルを溶かす溶剤)、1日に何度もの手洗い。指先が乾燥して、ささくれやひび割れが増える時期があります。人によっては手湿疹が出て、皮膚科に通いながら働くことも。
グローブを使う、施術のたびに保湿する、ジェルを地肌につけない塗り方を徹底する。この3つで軽くはできますが、ゼロにはなりません。
2. 同じ姿勢で肩・首・腰に負担がかかる
1人あたり2〜3時間、前かがみで細かい作業を続けます。1日3人入れば、拘束時間の大半が同じ姿勢。椅子の高さとアームレストの位置を合わせるだけでも違いますが、体のケアは仕事とセットだと考えておくほうが安全です。
3. 最初の1〜2年は収入が伸びにくい
アシスタント期間は施術に入れないので、給与は抑えめのスタートになりがち。指名や歩合がついてから伸びていくタイプの仕事です。金額の目安はネイリストの給料はどれくらい?にまとめました。
4. 練習の時間が勤務時間の外にある
サロンによっては、営業後にモデルを呼んで練習します。友人にモデルを頼んだり、休みの日に検定の課題を通しで練習したり。この時間を負担と感じるか、投資と思えるかで、1年後の景色が変わります。
辞める人と続く人の違い3つ
1.「好き」の中身が違う
「ネイルをしてもらうのが好き」と「人の爪をきれいにするのが好き」は、似ているようで別物です。仕事にすると、自分の爪より他人の爪を触っている時間のほうが圧倒的に長くなります。続いている人は、後者の「好き」を持っていました。
2. 体のメンテナンスを仕事に含めているか
手荒れも腰痛も、ひどくなってからでは休むしか手がありません。続く人は、ハンドクリームの買い置きや整体の予約を、シフトと同じようにスケジュールへ入れています。
3. 半年前の自分と比べているか
同期が先に指名を取ると、どうしても焦ります。ただ、お客様の爪の状態も好みも一人ひとり違うので、他人との比較はあまり参考になりません。半年前の自分と比べる癖がある人のほうが、長く続いています。
働き始める前にできる準備3つ
入る前の準備だけで、辞めるリスクはかなり下げられます。次の3つは、就職や進学を決める前に手をつけておいてくださいね。
- 手が荒れやすい体質かを先に把握する:アルコール消毒でしみるか、水仕事のあとに赤くなるかを見ておく。心配なら早めに皮膚科で相談する
- 求人票の「研修中の給与」「材料費の負担」「練習の扱い」を確認する:この3つは入ってから変えられません
- 取れる資格は在学中・入社前に進めておく:働き始めると、練習時間の確保が一気に難しくなります
よくある質問
Q. 不器用でもネイリストになれますか?
A. 手先の器用さは、練習量でかなりカバーできます。それより大事なのは、細かい作業を何時間も続けても苦にならないかどうか。判断の材料はネイリストに向いている人の特徴5つにまとめています。
Q. 手荒れがひどくなったら辞めるしかないですか?
A. まず皮膚科で相談し、使っている材料とグローブを見直します。それでも施術がつらい場合、受付やカウンセリング、教育、SNS運用へ軸を移して業界に残る人もいます。辞める以外の道もあると知っておいてください。
Q. 何年目から続けやすくなりますか?
A. 指名が少しずつつき始める2〜3年目が目安です。逆に言えば、それまでは技術の伸びと収入が比例しにくい時期。ここを乗り切れるかが分かれ目になります。
「今の職場が合わない」と感じているなら
大変さの多くは、仕事そのものより職場環境から来ていることがあります。ノルマの有無、シフト、教育体制はサロンによって本当にバラバラです。辞めるかどうかを決める前に、他にどんな職場があるかを知っておくと冷静に判断できますよ。
まとめ
- やりがいは、お客様の表情の変化・上達が数字で見えること・働き方を選び直せること
- 大変なのは、手荒れ、肩や腰の負担、最初の1〜2年の収入、勤務時間外の練習
- 続く人は、体のケアを仕事に含め、他人ではなく半年前の自分と比べている
- 入る前に、体質の把握・求人票の3項目の確認・資格の前倒しをしておく
ネイリストを続けられるかどうかは、才能ではなく「大変な部分を先に知って手を打っているか」で決まります。
大変なところまで読んだうえで、それでも「爪をきれいにする時間が楽しそう」と思えたなら、向いている可能性は高いです。次は、自分に合う学び方から調べてみましょう。


コメント