「きれいに塗れたと思ったのに、乾いたら筆の跡が線みたいに残ってしまった…」
セルフでマニキュアを塗るとき、つまずくポイントはだいたい3つ。ムラ・はみ出し・ヨレです。でも、これは手先の器用さの問題ではありません。ほとんどが下準備と「1回に乗せる量」で決まります。
この記事では、現役ネイリストの私がサロンでやっている手順を、おうちにある道具でできる形にしてお伝えします。覚えていただきたいのはたった1つ、「薄く2〜3回に分けて塗る」。ここさえ押さえれば、仕上がりは見違えますよ。
マニキュアがムラになる3つの原因
塗り方を直す前に、なぜムラになるのかを知っておくと近道になります。
原因1|1回に厚く塗っている
いちばん多いのがこれ。厚く乗せると表面だけ先に乾き、中はやわらかいままです。その状態で触れると、指紋の跡やヨレができます。1回目は「色が透けていて不安」くらいの薄さが正解。
原因2|爪の表面に油分が残っている
ハンドクリームを塗った直後や、お風呂上がりの爪は油分と水分が残っています。そこに色を乗せると、はじかれて斑点のようなムラになります。塗る直前に除光液を含ませたコットンで一拭きするだけで、かなり防げます。
原因3|ボトルの中で分離している
ラメやパール入りは特に、下に成分が沈みます。ここでボトルを上下に振るのはNG。気泡が入って、塗った面にポツポツが出ます。手のひらで挟んで10秒ほど転がすのが正しい混ぜ方です。
塗る前の下準備3ステップ
仕上がりの半分は、色を塗る前に決まります。時間がない日でも、この3つだけはやってみてください。
- 爪の形を整える:爪切りではなくファイル(爪やすり)で、一方向に動かして削ります。往復させると爪の層が割れて、二枚爪の原因になります
- 甘皮まわりを整える:爪の根元に甘皮がかぶったままだと、色との境目がガタつきます。詳しいやり方は甘皮ケアのやり方|自宅でできる簡単4ステップで解説しています
- 油分を拭き取る:除光液かエタノールをコットンに含ませ、爪の表面を根元から先端へ一方向に拭きます
マニキュアをきれいに塗る5ステップ
STEP1:ベースコートを1度塗る
色を長持ちさせるだけでなく、爪への色素沈着(濃い色が爪に残って黄ばむこと)を防ぐ役割があります。赤やネイビーを塗る日ほど省かないでほしい工程です。
STEP2:筆の量を調整して、真ん中に1本乗せる
ボトルの口で筆の片面だけをしごき、反対側に液を残します。爪の根元から1〜2mm空けた位置に筆を置き、真ん中をスッと先端まで。液を「塗り広げる」のではなく、置いた液が自然に流れるイメージで動かします。
筆の幅は商品によって違うので、爪の大きさに合わせて選ぶのがおすすめです。
シャレドワは筆幅が細めなので、爪が小さめの方におすすめです。
OPIは筆幅が少し太めなので、爪が大きめの方におすすめです。
ケア用品とカラーをまとめてそろえたい方には、ブランドを選べるセットも便利です。
STEP3:左右のサイドを1本ずつ埋める
真ん中の線に添わせるように、左、右の順で塗ります。ここまでで1度目は完了。色が薄くても、絶対に塗り重ねて厚みでごまかさないこと。
STEP4:3〜5分あけてから2度塗り
1度目が指で軽く触れても跡がつかなくなったら、同じ手順でもう一度。この2度目で色が均一になります。まだ透けが気になるときだけ、3度目を薄く重ねてください。
STEP5:先端(エッジ)を塗ってトップコート
爪の断面にも筆先をスッと通します。ここを塗ると、先端からの欠けが起きにくくなります。最後にトップコートを、同じくエッジまで含めて1度。ツヤが出て、持ちも変わります。
ベースコートとトップコートは、2本セットでそろえておくと便利です。
はみ出したときの直し方
はみ出しは「濡れているうちに直そうとする」と、たいてい広がります。おすすめは完全に乾いてから落とす方法です。
- 綿棒の先に除光液を少量含ませ、余分な液をティッシュで落とす
- 皮膚側から爪の縁に向かって、なぞるのではなく「押し当てて拭う」
- 細かい部分は、綿棒の綿を少しほぐして細くすると届きやすい
そもそも根元を1〜2mm空けて塗り始めると、はみ出しは激減します。ぴったり際まで塗るより、少し空いているほうが自然に見えます。
乾く時間の目安と、ヨレを防ぐ待ち方
表面が触れるようになるまでは5〜10分ほど。ただし、中まで固まるには1時間近くかかると考えてください。塗り終わってすぐスマホを触ったり、カバンの中を探ったりすると跡がつきます。
早く乾かしたいときは、ドライヤーの冷風を20cmほど離して当てます。温風は表面だけを乾かしてしまうので逆効果。寝る前より、外出予定のない日中に塗るほうが失敗は少ないです。
トップコートのあとに使う速乾剤を取り入れるのもおすすめです。
「毎回この待ち時間がつらい」という方には、ライトで硬化するジェルという選択肢もあります。マニキュアとの違いはジェルネイルとマニキュアの違いでまとめました。
よくある質問
Q1.ベースコートとトップコートは1本で兼用できますか?
「ベース&トップ」と書かれた商品なら兼用できます。ただし役割は本来別もの。ベースは密着、トップはツヤと保護が仕事です。持ちを重視するなら分けたほうが差が出ます。
1本で済ませたい方には、兼用タイプもあります。
Q2.ドロッとして塗りにくくなった古いマニキュアは復活しますか?
専用の「うすめ液」を数滴入れれば、ある程度は戻ります。除光液で薄めるのは避けてください。成分が変わって、はがれやすくなります。開封から1年以上たったものは、思いきって買い替えるのが早道。
うすめ液は、1本持っておくと便利です。
Q3.利き手ではないほうの手がどうしても震えます
筆を動かすのではなく、指のほうを動かすと安定します。筆を持つ手は机につけて固定し、塗られる側の指をゆっくり引く。この持ち方に変えるだけで、線がぶれにくくなりますよ。
まとめ
- ムラの原因は、厚塗り・油分・分離の3つ
- 塗る直前に除光液で爪表面を一拭きする
- 根元を1〜2mm空け、真ん中→左→右の順で塗る
- 先端(エッジ)まで塗ると欠けにくくなる
- 乾かすときは温風ではなく冷風を使う
結局のところ、マニキュアは「薄く2〜3回に分けて塗る」に尽きます。1回で決めようとしないことが、いちばんの近道です。
道具から見直したい方は、セルフネイルの始め方ガイドもあわせてどうぞ。次のお休みの日に、1本だけ試してみてくださいね。


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