個人ネイルサロン開業の会計と確定申告|数字が苦手な私が「毎月30分」で回している方法

サロン経営・開業
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「開業届は出したけど、確定申告って何から手をつければいいの…」

個人でネイルサロンを始めると、施術と同じくらい悩むのがお金の管理です。私も開業当初は数字が苦手で、レシートを袋に入れたまま年末に青ざめました。

この記事では、現役ネイリストの私が実際に回している「毎月30分の会計」と、確定申告までの流れをまとめます。読み終わるころには、何を・いつ・どこに入力すればいいかがはっきりしますよ。

開業したらまず出す2つの書類

会計ソフトを選ぶ前に、税務署へ出す書類が2つあります。ここを飛ばすと、あとで受けられる控除(税金の計算から差し引ける金額)が小さくなります。

1. 開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)

提出期限は開業日から1か月以内です。

2. 青色申告承認申請書

こちらは開業から2か月以内(1月1日〜15日に開業した人は3月15日まで)が期限です。青色申告にすると、帳簿をきちんとつけることを条件に、最大65万円の特別控除が受けられます。

※提出期限や控除額は制度改正で変わることがあります。最新の内容は国税庁のサイトでご確認ください。

個人ネイルサロンで経費になるもの・ならないもの

経費とは、サロンの売上を上げるためにかかったお金のことです。私のサロンでは、次のようなものを経費として記録しています。

  • ジェル・パーツ・ファイルなどの材料と消耗品
  • ホットペッパービューティーなどの掲載料・広告費
  • 施術用の椅子・ライト・集塵機などの備品
  • 講習会の受講料、そこまでの交通費
  • シェアサロンの利用料(私は店舗を借りずにシェアサロンで施術しているので、この利用料が場所代にあたります)

シェアサロンやレンタルスペースの利用料は、サロンのためだけに払っているお金なので全額が経費です。自宅サロンの方は少し違い、家賃・電気代のうちサロンとして使っている割合の分だけを経費にします。これを家事按分(かじあんぶん)といい、施術部屋の面積が家全体の何割かなどで分けます。

反対に、自分の食費や普段着、家族の生活費は経費になりません。「サロンの仕事に使ったか」で線を引いてくださいね。

私が使っているのはfreee会計|毎月30分で終わる流れ

私のサロンでは、開業のときからfreee会計を使っています。選んだ理由は、簿記の言葉(借方・貸方など)を知らなくても、「何にいくら使ったか」を選ぶだけで入力が終わるからです。

毎月やっているのは、次の4ステップだけ。月初に30分ほど確保して、まとめて片づけています。

  1. サロン用の銀行口座とクレジットカードを連携しておき、自動で取り込まれた明細に「消耗品費」「広告宣伝費」などの種類を選ぶ
  2. 現金でいただいた売上を、日ごとの合計で登録する
  3. レシートはスマホで撮影してアップロードし、紙は月ごとに封筒へ入れる
  4. シェアサロンの利用料は、請求書や振込明細をもとに毎月忘れず記録する(自宅サロンの方は、家事按分を年末に1年分まとめて設定する)

コツは、サロン用の口座とカードを生活用と完全に分けることです。ここが混ざっていると、明細を1件ずつ「これはサロン?私用?」と仕分ける作業が増えて、30分では終わりません。

開業時に比較したもう1つの候補|マネーフォワード クラウド確定申告

開業時に比較検討したのが、マネーフォワード クラウド確定申告です。

  • 簿記の知識がなく、質問に答える感覚で入力したい人 → freee会計が向いています
  • 簿記3級程度の知識があり、仕訳の形で入力したい人、家計簿アプリのマネーフォワードMEをすでに使っている人 → マネーフォワード クラウド確定申告が向いています

料金はどちらも個人事業主向けのプランが月1,000円前後から(年払いの場合)で、大きな差はありません。無料で試せる期間があるので、実際に1か月分を入力してみて、画面が「わかる」と感じたほうを選ぶのがおすすめです。

確定申告の時期にやること

確定申告の受付は、毎年2月16日から3月15日までです。毎月の入力が済んでいれば、この時期にやることは3つだけ。

  1. 12月分までの明細をすべて仕分けし終える
  2. 会計ソフトの「確定申告」メニューで、質問に答えながら申告書を作る
  3. e-Tax(インターネット申告)で送信する。65万円の控除を受けるにはe-Taxか電子帳簿保存が条件です

私は初年度、12月分の入力を年明けにまとめてやろうとして、レシートの内容が思い出せず苦労しました。毎月30分の習慣は、この時期に一番効いてきますよ。

迷ったら税務署か税理士に聞く

会計ソフトは入力を楽にしてくれますが、「これは経費になるか」「按分の割合は妥当か」といった判断までは代わってくれません。判断に迷う項目は、税務署の無料相談や、開業時だけ税理士にスポット相談するのが確実です。

数字の管理に慣れてきたら、売上の振り返りはAIに手伝ってもらうのもおすすめです。私のやり方は個人ネイルサロンの売上集計をAIに任せるで詳しく解説しています。

よくある質問

Q. 売上がまだ少ないのですが、確定申告は必要ですか?

A. 所得(売上から経費を引いた金額)が一定額以下なら所得税の申告が不要になる場合もあります。ただ、住民税や保育園の申請などで申告書の控えを求められることが多いので、金額にかかわらず申告しておくのが安心です。条件は税務署でご確認ください。

Q. シェアサロンの利用料は全額経費にできますか?自宅サロンの家賃はどうですか?

A. シェアサロンの利用料は、サロンの営業のためだけに払っているものなので全額を経費にできます。私は利用料の明細を毎月そのまま記録しています。自宅サロンの家賃には決まった割合はなく、「サロンとして使っている面積」や「営業している時間」で計算した根拠を説明できることが条件です。計算メモを会計ソフトに残しておくと安心ですよ。

Q. レシートは撮影したら捨ててもいいですか?

A. 帳簿や領収書には保存期間が定められていて、原則7年です。スマホ撮影したデータで保存する方法も認められていますが、条件があります。私は念のため、紙も月ごとの封筒に入れて年単位で保管しています。

まとめ

  • 開業したら「開業届」と「青色申告承認申請書」を期限内に出す
  • サロン用の口座・カードを生活用と分け、会計ソフトに連携する
  • 毎月30分、月初に明細の仕分けと現金売上の登録をする
  • シェアサロンの利用料は全額経費。毎月の明細をそのまま記録する
  • 判断に迷う項目は税務署か税理士に確認する

開業届と青色申告の申請を出して、会計ソフトに口座を連携し、毎月30分の入力を続ける。これだけで、確定申告は「怖いもの」から「1年の締め作業」に変わります。

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※料金は2026年9月時点の目安です。最新の金額やプラン内容は各サービスの公式サイトでご確認ください。

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